SVP2は、1997年以降15回に及ぶ自主上映会を開催してきました。
そこで得たものは、ビデオアートを中心とした個人による映像作品によって、国と地域の隔たりを乗り越えて多くのものを共有できるという確信でした。
活動で得た作品交流の意義に加え、積極的な作家交流による具体的なアクションとして、また、国と地域の違いをそれぞれの映像作家の視点から読み解き、お互いがその差と共有すべき点を確認する作業として、私達は今回「日本・マレーシアビデオ交流事業」を企画するに至りました。
この企画は、これまで開催してきた上映会「無礼講」を発展させたプロジェクトとなっており、2009年は日本で、2010年はマレーシアでの相互交流イベントとして展開します。
「日本・マレーシアビデオ交流事業」を通し、映像関係者、研究者、学生、一般の観客と共に「地域の問題を映像で考える」作業を行いたいと考えています。
複合的な文化都市 マレーシア
「グローバルに思考しローカルに行動する」とは、環境学・生態学からビジネスまで、さまざまな局面で繰り返されるコンセプトです。
マレーシアは人種・言語・宗教・文化が幾つも共存し、また、ある部分は混合しながら、複合的な文化都市を作り上げています。
そうしたバックグラウンドはアーティストの活気へと繋がり、まだ若いビデオアートの分野でも大きなうねりを見せてくれています。
幾つものローカルな意識の共存が、実質的なグローバルを体現し、次世代へのアイデアを浮き彫りにしています。
本事業では日本とマレーシア双方の映像作家が、ローカルに思考し二つのローカルを往き来し行動します。
しかしそれは二つの地域に留まらず、二つのアジア地域から発した世界へのメッセージとなると確信しています。
日本・マレーシアビデオ交流事業
主催:SVP2(スプレッドビデオアートプロジェクト)
助成:国際交流基金
共催団体:板橋熱帯環境植物館、福岡アジア美術館
六本木ストライプスペース
協力:NPO 法人市民がつくるTVF、日本工学院専門学校
九州産業大学、九州大学、日本大学